地域でのエネルギー教育
令和4(2022年)に実施した町民アンケートでは、8割近くの町民が「再生可能エネルギーに関心がある」と回答しており、現状でも町民のエネルギーや気候変動の問題に関する意識は高いとみられます。一方で、同アンケートでは「再生可能エネルギー設備を導入したい」を考えている町民はわずか6%で、関心はありつつも具体的な行動には移せていない状況が浮かびます。
太陽光発電システムをはじめとする様々な再生可能エネルギー設備や省エネ住宅、省エネルギー性能の高い設備などについて、最新の情報を暮らしに結び付けて提供したり、体験をともなう学習機会を設けることなどにより、町民・事業者の行動変容を促します。
学校でのエネルギー教育
町内の小中学校では、遊佐町環境マネジメントシステムによる省エネルギー行動も定着し、児童・生徒とともに活動が展開されています。こうしたハード・ソフトを活用したエネルギー・環境教育を継続し、普段の生活の中で学べる環境を維持していきます。
また、エネルギー産業の担い手育成につなげることを意識し、学校を含めた公共施設における再生可能エネルギー設備の整備を進め、身近な場所でつくられたエネルギーの活用状況を「見える化」していくとともに、今後町内で整備される再生可能エネルギー関連施設などへの見学なども積極的に行い、エネルギーと暮らし・仕事を結び付けた学習を展開します。
エネルギーをテーマとした教育旅行
これまで、県内外の小中学校をターゲットとして、しらい自然館や町内のジオサイト等を活用した自然体験型の教育旅行を企画し誘致を図ってきました。今後、町内に再生可能エネルギー関連施設が増えていくことを踏まえ、エネルギーについて学べるプログラムを企画し、教育旅行のメニューとして加え、広く発信します。学習プログラムの検討にあたっては、町内でエネルギー事業を展開する事業者の参画も得て充実させていきます。