
火山の疑問質問コーナー
「ワシは火山の研究をしている博士じゃよ。火山についてみんなが疑問に思っていることをどんどんきいておくれ。」
鳥海山って活火山なの?
そのとおり。前に噴火したのは1974(昭和49)年じゃな。気象庁によると、活火山とは「歴史記録や地質資料から過去二千年以内に噴火活動を行ったと判断される火山」と「現在噴気活動を行っている火山」のことを呼ぶそうじゃ。鳥海山は噴火した記録が何回もあるから、立派な活火山というわけじゃ。
余談じゃが「休火山」という言葉を聞いたことがあるかな?
ワシの若い頃は「噴火記録があるけど最近は活動していない火山」を休火山と呼んでいたが、最近では「休んでいる」という意味があいまいすぎるため休火山という言葉は使わないようになってきておるそうじゃな。
だから鳥海山は休火山だと言う人もおるが正しくは活火山というべきじゃな。
日本には活火山がいくつあるの?
上の質問で答えた活火山の定義によれば日本には86の活火山があるんじゃ。
気象庁ではこのうち、特に活動が盛んな20の活火山を常時観測火山として24時間体制で常に監視しておるんじゃな。
山形県では、鳥海山のほかに蔵王山と吾妻山が活火山に分類されておるが、この3つの火山のうち常時観測火山に含まれているのは吾妻山だけじゃよ。
鳥海山って活火山なの?
そのとおり。前に噴火したのは1974(昭和49)年じゃな。気象庁によると、活火山とは「歴史記録や地質資料から過去二千年以内に噴火活動を行ったと判断される火山」と「現在噴気活動を行っている火山」のことを呼ぶそうじゃ。鳥海山は噴火した記録が何回もあるから、立派な活火山というわけじゃ。
余談じゃが「休火山」という言葉を聞いたことがあるかな?
ワシの若い頃は「噴火記録があるけど最近は活動していない火山」を休火山と呼んでいたが、最近では「休んでいる」という意味があいまいすぎるため休火山という言葉は使わないようになってきておるそうじゃな。
火山災害ってどんなものがあるの?
噴火で火口から出てくる「噴石」「火山灰」「溶岩流」「火砕流」「火山ガス」などの現象や、火口近くの雪が熱で融けたり火口湖が決壊したりして発生する「火山泥流」、山が崩れ落ちる「岩屑なだれ」など様々な災害があるんじゃ。それから斜面にたまった火山灰がその後の雨で土砂を巻き込んで流れくだる「土石流」も火山災害に含まれるな。
鳥海山では、特に「噴石」「火山灰」「火山泥流」「土石流」に注意すべきじゃな。
鳥海山は今度いつ噴火するの?
うーん、これについては実はよくわからないんじゃ。ただ、今後数十〜数百年以内には噴火するとは思うんじゃが…
さすがのワシもこの質問には、はっきり答えられんのう。まぁ、いつ噴火しても大丈夫なように心がけておくことじゃな。
鳥海山が噴火する前には何か前ぶれが起きるの?
前兆現象のことじゃな。一般には噴気の異常、地震の増加、地下水や湧水の異常などが噴火の前ぶれと言われておるな。鳥海山の過去の噴火では前ぶれとして噴気の異常があったようじゃが、ちゃんとした記録のある噴火事例が少ないこともあって、実はまだよく分かっていないんじゃ。
鳥海山が噴火したらどうすればいいの?
鳥海山は現在は静穏だからすぐに噴火することはないと思うがな。万が一、噴火したときには、まずあわてずに正しい情報を聞き、役場の指示にしたがってすぐに避難することが大切じゃ。そのために普段から非常時の持ち出し品を用意したり、家族で避難所を確認しあったり、いざという時の準備をしておくことが必要なんじゃ。この「火山防災マップ」に書いてあることも結構役に立つとワシは思うぞ。
噴火の災害を防ぐことはできないの?
火山の噴火はとても規模が大きいから簡単に防ぐことは難しいんじゃ。
自然災害は、人間の思うとおりにはならないことが多いから、前もって火山噴火にたいする正しい知識を持っていざという時にパニックにならず、デマに惑わされず、正しい情報(火山情報)を聞いて速やかに避難するのが現実的な対策じゃな。普段からの心構えが大切というわけじゃ。