遊佐町指定天然記念物日本一小さいハッチョウトンボ
ハッチョウトンボは、江戸時代末期に「矢田鉄砲場八丁目」(名古屋市付近とされる)で発見され、この名がついたと言われます。南方型で日本産トンボ類最小の、生態的にも貴重なトンボです。
以前は白井新田一帯に生息していたと言われますが、戦後の開拓や基盤整備、農薬の影響等で今ではごく一部に見られるだけとなってしまいました。ここは戦中に石油の試掘をした所で、その後湿地状となっていました。戦後久しく絶滅したと思われていたハッチョウトンボですが、昭和48年、遊佐小学校の教諭による植物調査の際、再発見されました。
山形県内に広く生息していますが、遊佐町内では生息地が極めて少なく、昭和56年に町で天然記念物に指定しました。その後も観察用の木道などを整備し、保護に努めています。
また、平成元年には環境庁(現環境省)から「ふるさといきものの里100選」に選定されています。
ハッチョウトンボ観察会のご案内
貴重な生息地を保全するために、地権者のご理解を得て保全地に柵を設置し、通常は立ち入りを制限しています。「ハッチョウトンボ保護の会」の協力により、毎年7月の土日祝日に観察会を開催しておりますので、是非この愛らしいトンボをご覧ください。また、本保護地ではハッチョウトンボの他、イトトンボや、シオカラトンボなど10種類以上のトンボが羽化していますので、併せてお楽しみください。なお、観察会実施日以外に、学校行事や子供会行事などでハッチョウトンボを観察したい場合は、教育委員会にお問い合わせください。
日時
7月の土、日、祝日の午後1時から午後4時(雨天中止)
場所
藤井公園下のハッチョウトンボ生息地
なお、駐車場は藤井公園をご利用ください。
ハッチョウトンボ保護の会会員募集中
ハッチョウトンボ保護の会では、生息地の維持管理や観察会のガイドにご協力いただける会員を募集しています。
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