COPDとは
COPDは肺の病気です。別名「たばこ病」とも言われ、ほとんどの原因が喫煙です。はじめは息切れやせき、たん等の症状なので「年のせい」と考え、症状に慣れて気づかずに生活を送る人も多いです。しかし進行すると、じっとしていても息苦しさを感じるようになり、常に酸素が必要になることもあります。インフルエンザや新型コロナウイルスなどの感染症にかかると急激に症状が悪化すると言われています。
代表的な治療方法
禁煙
進行の阻止と症状の改善に禁煙は必須です。禁煙が出来ない場合は禁煙外来受診(保険診療)を考えてください。
薬物療法
いずれも気管支を広げ呼吸をしやすくする作用によって症状を軽減します。最近は効果に優れた吸入薬が開発されていますが、残念ながら破壊された肺を完全にもとの健康な肺に戻す作用はありません。したがって症状を完全に取り去ることはできませんし、薬を中止した場合、症状はもとに戻ってしまいますので、主治医の指示に従って治療を続ける必要があります。薬の使用に関する詳細は現在の受け持ちの先生に説明を受けてください。
各種ワクチン
インフルエンザワクチン、肺炎球菌ワクチンの接種が一般に勧められます。接種については主治医とご相談ください。
栄養
バランスの良い食事を取って極端なやせや肥満は避けなければなりません。
酸素療法
必要性については主治医の先生にご相談ください。
一番の治療は禁煙です。一度低下した肺は元には戻りません。しかし、禁煙に遅すぎるということはありません。
たばこか、健康か、選択するのはご自身です。