鳥海山・飛島ジオパーク『町内ジオサイト』候補地の紹介
ジオサイトとは、地質や地形、生物、歴史など、そのジオパークを特色づける見学ポイント、拠点となる資料などの施設があるエリアのことです。
現在、遊佐町エリア内では26ヶ所をジオサイト候補地としています。
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杉沢比山 | |
杉沢集落にある熊野神社において、3日間(仕組8/6、本舞8/15、神送8/20)にわたって、奉納される番楽です。山伏が伝えたといわれ、始まりは定かではないものの、鎌倉時代をくだるまいと推測されています。能楽が成立する以前の古い芸能の姿をそのままに今に伝えています。数ある番楽の中でも、すっきりと洗練された美しい所作、水際立った鮮やかな舞い振りを見せ、芸術的にも高い評価を受けています。杉沢集落には、鳥海山蕨岡修験三十三坊のうち、熊野神社別当坊と宝前坊がありましたが、杉沢比山に蕨岡は関与せず、別当坊の指導を受けながら、いつしか杉沢の人々へと受け継がれたものと思われます。(昭和53年重要無形民俗文化財指定) |
蕨岡延年の舞 | |
かつては、「上寺のドウヤリの舞」と呼ばれ、鳥海山蕨岡修験の学頭寺であった龍頭寺に伝承されてきた芸能です。蕨岡三十三坊の家に生まれた長男が、家を継ぎ、一人前の修験者となるために年齢に応じて経験しなくてはならない通過儀礼でありました。面、衣装、道具等から、室町期以降に創始されたといわれています。囃子は太鼓ひとつで、唱え言もその人が兼ねます。5月3日の鳥海山大物忌神社蕨岡口ノ宮の例大祭で奉納されます。(平成5年山形県無形民俗文化財指定) |
ハッチョウトンボ群生地 | |
ハッチョウトンボは一円玉のサイズにおさまってしまう小さなトンボです。植物が豊かで、通水や浸出水で常に涵養され、冬でも凍結しない安定した湿地に生息します。ほかにキイトトンボやアオイトトンボ、オニヤンマも飛び交い、ノハナショウブやモウセンゴケも花を咲かせ、水深が深いところにはイモリも生息する小さなサンクチュアリとなっています。普段は閉鎖され、7月の週末のみ一般公開されます。(昭和56年遊佐町天然記念物指定) |
イバラトミヨ生息地 | |
イバラトミヨはトゲウオ科トミヨ属の魚です。遊佐の街中を流れる八ツ面川は、家庭からの井戸水が流れ込み、夏でも冷たい水温を維持できるため、氷河期の遺存種であるイバラトミヨが生息します。かつてはドブのようであった水路は、国・山形県・遊佐町の水路整備により改修され、地元集落からなる管理組合により環境が維持されています。 |
旧青山本邸 | |
明治23年の建築。建築物として優れている上に、庄内地方の江戸時代以降の民家の間取りや意匠を引き継ぎ、地方的特色が顕著に表れているとして、平成12年、重要文化財(建造物)に指定されました。規模が大きいものの、勝手(台所)に隣り合って、茶の間があり、中の間、下座敷、上座敷と続く間取りは、昔のこの地方の民家の造りそのままです。大きな差鴨居が多用され、春慶塗や黒漆の柱、絵入り砂摺りガラスも使われ、北海道のニシン漁で財をなし、この地で大地主となった青山家の繁栄も窺えます。 |
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